現在、インターネット上にはあまたの「エクセル活用 Tips」が存在し、書店には「エクセル活用」をうたう書籍が販売されています。
しかし、それによりエクセルユーザーのスキルの底上げができた、といえない状況を見続けてきました。
根本的な問題はユーザー側の「理解力」や「リテラシー」の不足ではありません。エクセル = Excel というものに対する考え方や、ブックやシートが「どうあるべきか」という基本的な理解なくしては、習得した Tips を業務で活用することができません。また、実務で使うエクセルは処理速度やテクニックを競うのではなく、ブックの「可読性」を考慮し、他のユーザーと共有し、引継ぎを考えたものでなくてはなりません。
その意味では我々も含めてこれまでの「教え方」に問題があると考えました。
今、ますます業務における Excel の必要性は高まっています。もし、社内に蓄積されているデータの活用、社内業務の適切な効率化、ネットワークや端末の進化によって容易に蓄積・入手できるようになったビッグデータの分析・活用を考えているのであれば、今後ますますユーザー側に近い Excel の利用は増えていきます。
実践ワークシート協会は「Excel を使う立場の人」さらには「Excelを教える立場の人」双方に対して、かかわる全員がExcel を正しく理解し、業務で活用できる方法を提供し、すべての Excel ユーザーが満足して Excel を利用できるようになることを支援していきます。